高利回り物件の内見に行ってきました

地方在住で不動産投資を始めて10年を超えました。

僕が住んでいる田舎は収益物件が出づらく、なかなか規模拡大のブースターが付かないのが悩みです。

とある春のウララかな日の昼下がりに現況表面利回り14%、満室利回り22%の鉄骨2棟一括アパートがネットに出ているではありませんか。

築は40年過ぎているものの、欲な僕の目玉には新築にしか見えません。(@ ̄ρ ̄@)

仕事中でしたがトイレに入り、たまたま翌日が休みだったので内見の予約を入れます。

(ポイントはなるべく早い時間でアポイントを取ってください、早いもの勝ちなので)

その日の晩は嬉しさのあまり少し、おビールを飲み過ぎました。

ウキウキした気分で予定の時間の20分前には現地に到着しました。

近くの幼稚園ではコロナ禍にも関わらず、何やら発表会がある様子で正装に着飾った子供と保護者が道路に沢山いました。まるで私の物件購入を祝ってくれているかのようです。(まだ酔っとんのか^^;)

物件前に車を止めて仲介会社さんを待っている間に物件を外から一回り見ようと思いグルっと一周します。

ネットに載せられている画像から擁壁の上に建っている物件なのは分かっていました。擁壁がはらんだり、亀裂がないか、それが一番心配でしたが、どうやらその気配も無さそうです。

仲介さんが来るまで、まだ10分はありそうです。

ボーっとアイスコーヒーを飲んでいたのですが、2棟の間にある駐車場に目が行きます。

一棟は下駄をはかしたように一階が駐車場になっており、そこで老人が2人酒盛りをしているではありませんか、ビニールには信じ難いほどの缶が入っています。(何日溜めとんねん)

よく見るとカセットコンロの上には鍋が載っており何やらグツグツの湯気が出ています。1人の老人はまな板の上でキュウリを切って料理しています。

そして奥の棚には信じられない程の瀬戸物、食器類が入っています。(地震来たらどないすんねん)

1人の老人のものと思われる老人用低速スクーターの手前の駐車場スペースには改造中の族車(バイク)が置いてあります。

電気ヒーターも付いてあり、よく見ると隣のアパートの一階の部屋から延長コードで電気を引っ張って来ている様子。

この時点でも、ひょっとして年老いたオーナーが自分の敷地で入居者と酒盛りをしているのかなと思っています。(何故なら共用部に信じられないほどの物を置いています。)

2人酒盛りをしている横を、さっきまで祝福してくれていた着飾った大人と子供が幼稚園の方に向け、そそくさと目を合わさないように歩いて行きます。(長い人生の絶頂と底辺(←最早僕はこちら寄り。)を見たようで連休初日の朝から複雑な気分になります。)

ようやく仲介さんスクーターに乗って登場し挨拶も早々に老人の事を尋ねます。

僕、あの方のどちらかがオーナーですか?

 (僕が購入したら全て退けてくれると淡い期待)

仲介さん、いえ、入居者です、でも駐車場を借りて

  くれているので問題ありませんよ(^◇^;)

僕、、、、絶句、、、問題にしか見えませんが

仲介さん、中を見に行きましょう。

仲介さんに半ば強引に伴わられ一階の空室を見に中に入ると玄関の靴置きの天井のジプトーンが剥がさられているではありませんか、よく見るとその周りにはカビが生えています。仲介さんは管理している訳ではないので余り詳しくわからない様子。

水漏れ確認の為に天井を剥いだが箇所が特定出来ずに貸し止めにしている感じです。

(鉄骨の水漏れは箇所の特定が難しく工事に難航し結果、高額に付くケースがありますので要注意です。)

清掃に入ってないので土足で上がります。多分2DKでした(⌒-⌒; )、、、覚えてない。

2階の空室に入ると後ろの仲介さんから衝撃の一言が、、、

ここは人が亡くなってました。

先に言ってよ、覚悟というものがあるでしょ( *`ω´)

↑ 心の声

僕が土足で上がると仲介さんは玄関ドアを押さえたまま部屋には入っても来ません( ̄▽ ̄)

もう一つ空き部屋みたのですが、記憶がありません。

目から鱗が剥がれたのか、ネットでは新築に見えたのが現場では築年数以上に見えました。

皆さんも収益物件購入の際は現場を見てから買いましょう。

現場からは以上でした。